ぼくの羊をさがして

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課題図書を読む

 

原題はシンプルに「SHEEP」

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なかなか苦労の多いワン生を犬視点で描いている。

これは、のら犬物語のトレースかという感じだが、選択した結果は違う。

 

ぼくの羊をさがして

生きがい 活きがい とは何か?

 

犬種によって(狩猟本能を特化してブリードされているものなど)は、その本能を活かしきれないと犬自身もストレスだとは思われる。

主役のボーダーコリーはまさに、血が騒ぐという感じで羊を追いたいのだが。。。

もとは牧場生まれの子犬。経営難で売りに出されペットショップへ。

女の子に買われるが、扱いにたまらず逃げ出す。

そこからいくつもの名前を持つことに。

おじいさんとの放浪の旅。その終焉は哀しいものだったが、サーカスで仲間の犬との決別の場のほうが涙ぐみそうになった。

自分の分まであなたは生きて、と旅立たせ、自分は残る犬。

その地に縛られ、飛び立てない。← 現実問題、そういう人間は多い。

繰り返しの放浪、最後は、犬が孤児の少年に家族をみつけてあげるところで終わる。

放浪のおじいさんが言っていたように、誰かの役にたった、と思える立場になったということか。

 

ラストで、おじいさんを思い出す場面がある。

 

そこで思ったのは、、、 記憶は呼び出されるまで待っている。そんな深い場所で眠っている。

いつでもくりかえし呼び出せるのだ。

それは、誰にももう奪われない。

 

わたしの胸にある猫坊ちゃんの思い出、映像、記憶は、もう神様でさえ奪えない。