桜木紫乃さんのインタビューがおもしろかった件

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夏の直木賞受賞作「ホテルローヤル」はとても面白く読みました。

受賞後の会見でタミヤ(素敵w)Tシャツで登壇し、そこばかり扱われていた桜木さん。

会見でも「ホテル屋の娘でよかった」と言っていたように、自分を土台に膨らませた作品にしているわけですが、会見ではそれ(自分の少女時代)にまつわる生々しいことはもちろんありません。

さて、先日、美容室へ行きました。ふいに予約なしで行ったので、もちろん待ち時間があり。しかし、これが良かった!

たまたま手に取った雑誌インタビューが桜木さん。
これほんとにエッセイとかなにか一冊にまとめませんか、というくらい良かったのです。

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実家経営のラブホの上に住んでいた桜木さん。少女時代から仕事の手伝いをしていて、事後の部屋をコロコロで掃除したりということだったのですが、それについての少女なりの感想がすこぶるいいのでした。

大人ってからだを使って遊ぶんだな

すばらしいよ、少女・桜木さん! 慧眼だ…と少女桜木の聡明さに圧倒される。

15分で出る客もいる、24時間いる客もいる。どちらでも出来ることなんだな。

桜木少女に喝采w

ちなみに大人になった今現在は、とてもラブホにいけないそうです。事後の掃除をする人たちのことが想像できるから。

いつかも家族の確執を描いた本が好き、と書いたことがありますが、この本が好きなのは、そのせいもあります。

ラブホが舞台だけに、エロイ話だというくくりになってますが、どれももの悲しくさみしい話なので、よりダウナー系の後味なのでした。

ほろにが~

短編がロンド形式になってつながって一つの世界が見える、という構成も好きでした。

しかも廃墟となったホテルから始まり、なぜ「ローヤル」という名だったかわかるまでの逆行タイムラインで進むという凝った編集も良かった。

さて、インタビューにも、桜木さん親子関係も深い溝があるとのこと。

ラブホの娘である、というのは、学生時代など、声高に言いたいものではなかったと思います。

しかし、中途でふっきれた桜木さんが旦那さんをゲットする逸話はw

一目惚れした旦那さんに最初にそれをずばっといい、嘘手紙で釣ってやったのよ!

ああ、桜木さんw

生まれた家庭は選べないし、でも境遇に愚痴って埋もれず、自分で未来を切り開いたんだね!

とコロコロしていた桜木少女に良かったね、と言いたくなったり。

ご両親とは疎遠なようで、この本が出版されたちょうどそのころ、廃業にともない実家ホテルは壊されていたと知ったとのこと。

別の取材でご両親はこうおっしゃってましたよ、と記事を見せられた桜木さんが、ふいに涙するところも良かった。自分は、あんまり感情の上下がないと思ってたのに、と。

本の中にホテルを残してくれて嬉しい、とお母様が言っていました。

こんなすばらしいインタビューを読ませてもらったので、もう一回、読み直そうと思いましたw

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ちなみに7編の中では、パンチ力のある誘い文句で夫を誘う「バブルバス」がことに面白かったです。

そういえば、金爆ファンの桜木さんはオールナイトニッポンであこがれの鬼龍院翔さんとご対面。

すごい嬉しそうでw

https://twitter.com/kiryuuuuin/status/372077090582982656

https://twitter.com/kiryuuuuin/status/372077090582982656

カテゴリー: BOOK