100万回生きたねこ

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この本を扱うのは、ずっとためらわれていた。


100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))
100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))

 

自分の立ち位置は、ここに登場するたくさんの元飼い主たちのひとつだろうかと思う。

猫をなくして天を仰いで泣く彼ら。

その彼らのひとつの役だったのかもしれない、と思う。

99万9千9百99人の飼い主たち

飼い主たちは目が溶けるほど泣いているが、猫はだからどうということもなく、生まれ変わりを繰り返す。

それでいいのではないかと思うようになった。

わたしのことなど一点のシミほどにも気に留めず、忘却の彼方で先に進んで行っているのなら、それでもかまわないのだ。

その先の、たくさんの場所で、転生のたびごとに、彼がご機嫌さんで過ごしてくれているのなら、、、

それが わたしの幸せなのだから。

 

今も毎日、かわらずにずっと猫を思っている。

胸の中で思っているあいだは、懐に抱いて一緒に生きていることと同じこと。

と、そう己に納得させようとしている。