ねこたちのてんごく シンシア・ライラント
はじめて、こういう本を買った。
理が勝るタイプだと思っている。
通説ではよくオンナコドモが好きだとされる、占い系やスピリチュアル系、おまじない系だが、それらにいっさい興味のない少女時代を送った。いまも正直、すべてに興味がナッシング。血液型とか聞かれただけで、うわー、と困惑するくらい、あてにならんと思っている。
そんな現実主義者であるがゆえに、、、
ペットロスについての助言がほしく、探していてもスピリチュアル系が多く、困っていた。
あ、うさんくさい、うそくさい、と敬遠。
しかし、これはなんと、児童書!子供向け絵本。
童話である。おとぎ話、絵空事。
子供にもわかる平易な文で書かれた、おおらかな、なぐさめの本である。
だからこそ、良いと思えたのだった。
絵本のなぐさめは、やさしい。
ただただ、猫たちは天国でこのうえもなく大事にされていますよ、ということのみ。
それで十分なのだった。
坊ちゃんは新しく届いたばかりの迷彩風の首輪で天国に旅立った。
名前も電話番号も書いてるから、なんとなく安心している。
天国でもちゃんとこれを付けて、どこのだれってみなにわかるのは、誰あろう、地上のわたしが安心なのである。