おおねこさん おまたたかこ
本は新刊もしくは電子書籍DLで買うことにしている。
書いてくれた作家への御礼というか、印税としてペイバックしたく思うから。
しかし、これは申し訳ない。以前からずっと読みたくて探していたのだが、絶版で、どうにも入手できなかった。
愛嬌のいい、ふくよかな捨て猫と出会って、どうにも気になる存在に。
いろいろ葛藤するところが人間味があるというか、正直に書かれている。
しかし1年ほど通いつめて相手をし、家まで建て! 引っ越し先におおねこさんを迎えるという話。
この絵本は、もうなんといっても、おおねこさんの絵、そのものなのだった。
なんという 愛らしい子だろうか。
本棚に表紙をこっちにして飾っておきたいような本。
著者サイトは縮小運営で存在するが、本の後書きにもあったおおねこさんコンテンツ自体は消えている。
その後、おおねこさんはどうなったんだろう。
とうとう完全室内飼いにはなれなかったような終わり方だったし、2001年発行の本である。
時間の流れからいうと、いまは天国にいるかもしれないけれど、この地上にいたあいだは、著者一家と幸せに暮らしたのならいいな、元気でいたのならいいな、事故なんかにあわないで健やかだったらいいな、ずっと家族でいたらいいな、せっかく野良猫生活から抜けたのだもの、と後日談を知らないのでただ思うのみである。