音楽の美術館

絵画の中で音楽を奏でる人々をピックアップした企画本

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ピカソ絵の表紙の方、スペイン男子の特徴か、あのフェルナンデス選手に似てらっしゃる。

音楽の美術館 (美術館シリーズ)


4つのパートに分かれている おしゃれな構成。

  • 音楽
  • 管楽器
  • 打楽器
  • 弦楽器

中でも、ジュール・シェレのシンバルを叩き踊る女性のポスター絵は、華やかな音が聞こえてきそうな一枚だった。

本の構成は、思うに最後のページの一枚を選ぶのは、これで余韻をもってしめくくりたいという編集の心意気が現れるものかではなかろうか。

最後の一枚を飾ったのは、アレクサンドル・セオンの「オルフェウスの嘆き」

浜辺に倒れ、竪琴を抱いて目を覆うオルフェウス。黄泉の国から妻を連れて帰れずに終わり、永遠に失ったという哀しみ、むなしさ、徒労、虚脱。

腕で顔を覆う倒れた姿が砂浜に。波と風の音が冷たく聞こえてくる絵であった。

カテゴリー: BOOK