英国のOFF
ずいぶん前に書評で気になっていた本。
イギリス人の休暇の過ごし方という趣旨ではないらしい。
引用すると、
ONの反対がOFFなのではなく、価値観を社会から個人に切り替えることをOFFというのだ。
さまざまな、各個人の嗜好に基づいた、OFFの過ごし方を眺めることができる本だった。
表紙の犬連れのご婦人は、ジャム作りメンバーのひとりのご母堂様。
ごついおっちゃん3人でジャムを作る休日の過ごし方とか、前のめりで読む。
この章がいちばん著者の筆致が力はいっている。なにせご本人のOFFなのだから。
ジャムを表現する形容詞が、まあなんというか夢見心地に(やや乙女チックなほど)豊富なので、いかに夢中で作ったかが手に取るようにわかり、微笑ましかった。
そのほかにも、ガーデニング、海辺で過ごす週末、早期退職、ベンチでぼんやり、お茶を楽しむ、蒐集家、などなど。
筆者が入院中、術後すぐに麻酔から覚めたとき、看護師さんが「Cup of tea?」とミルクたっぷりの紅茶をくれたというのが、実話というのが面白かった。
理想の場所として、庶民的なティールームを紹介しており、その空間のありようが居心地よさそうだと感じることができた。
下町の人との息吹が伝わる。
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Waterlogue 1.1
分類: 写真/ビデオ,ライフスタイル
価格: ¥300 (Tinrocket, LLC)