クレーの絵本 谷川俊太郎
絵本というか詩画集というか。
しゃれおつ。
絵本というか詩画集というか異世界へ
クレーの絵画に谷川俊太郎氏がインスパイアされて詩を作り、絵に添えたもの。
すべての絵に詩があるわけではなく、ぽつぽつと添えてる感じの画集。
印象深かった絵と詩のコラボは以下。
- 黒い王様
- まじめな顔つき
- 黄金の魚
詩と絵とがからまりあった異世界。
深く暗い沼の淵をのぞくような雰囲気である。
死生観、諦念、静かな哀しみ、といったものでいっぱいになった水をコップのフチまでなみなみと注がれたような風情であった。
後書きにて、20代のころからクレーの絵、モーツァルトの音楽にうながされて詩を書いてきた、とあった。
なにかを刺激してくる絵であるのだろう。
願わくば「猫と鳥」の絵にも、なにか添えてほしかった猫スキーです。
元奥様の佐野洋子さんは あの絵本を描いた方でしたね。
100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))
マジ泣きする本だった。