作家のかくし味(絶版)

小説の中に登場する料理とワンフレーズを紹介しつつ、写真とレシピ付きという雑誌企画もの。

見事に絶版であります。

作家のかくし味 (文春文庫ビジュアル版)

 

小説に出てくるおいしいものをピックアップした写真つき解説本。

老舗の菓子は、どれも食べたり行ったりしたことある名店。

木村屋アンパン、空也もなか、浅草の梅園、うさぎや羊羹、エトセトラ。

 

印象深かったのは、村上龍氏のオムライスについての一節だった。

村上氏の幼少時の思い出から、オムライスは幸福の味、という感慨が良い。

 

思うに、どなたも食は個人的な思い出と直結しているようす。

 

本の冒頭は、阿刀田高のちらし鮨であった。

寿司屋のちらしではなく、家庭で作るバラ寿司というほうらしい。

ご母堂様の体調に比例して作られるそうで、これを作ると心配な気持ちになった、という。

いろんな人生のあわいをのぞけて、感慨深いものがあった。

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空也もなかは、おもたせに良し。

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そして梅園。強烈な甘さw

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カテゴリー: FOOD