かのこちゃんとマドレーヌ夫人
猫スキーは読むでしょう。
かのこちゃんとマドレーヌ夫人
Sony eBook版の電子書籍で読んだ。
ソニーのアプリでは、ページめくり再現がリアルで好き。
↓ こんな感じ ↓
本当の紙をめくっているように、いかようにも動く。
おもしろい。
で、本体のほうですが、鴨川ホルモーでも奇矯な感じはあったが、そのちょっとファミリー向け
少し奇をてらった感は、デビュー作よりやわらかめ、、、でもないが、この作者の作風なので。
このタイヤ3本がすべてのスタート地点。
なんとなく、となりのトトロっぽい。
お父さんのキャラとか。好奇心旺盛な元気な少女とか。
動物と心通じ合わせるところとか。
アカトラ猫のマドレーヌ夫人と、夫の玄三郎(柴犬)、少女かのこちゃんと刎頸の友すずちゃん。
ふたつの別れが最後に訪れる。
どちらも、さびしいけれど、だからといってすべては終わりではない、というやさしい終わり方。
もうひとつ、3つめの別れが訪れるのかどうか、は余韻をもって書き残されている。
想像に任せましょう。
マドレーヌ夫人がもしかこのまま旅立ったとしても、いつかまたふらっと寄ってくるんじゃないかな、と思ったりした。
彼女の好きなように選ばせてくれた、かのこちゃんの成長が驚きだ。
最初は、指しゃぶりな幼子であったのに、と微笑ましい。
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