完全敷地内飼育推奨の話からいろいろ…
我が家は完全室内飼いでやってきたのだが、世間はそれほどでもないようす。
日本の狭い住宅事情、建物と建物の間が密集した街のつくりもあって、室内飼いを徹底するのは難しいのだろうか。
首輪に鈴つけた猫さん散歩は、よく見かける。
外の空気や刺激が欲しいのかもしれない。
屋根から屋根へ飛んだり、建物の間のヒトが通れない溝のようなところを通ったりで、おおよそは車に関係ないところを通っているようだけれど、たまにダッシュで往来を走り渡っていたりするとひやっとするし、猫同士の喧嘩などで怪我や病気になったりしないかと、過保護な自分にはどうしても外歩きをさせられない。
顔なじみのミケっち。散策ちぅ。
とはいえ、写真を撮らせてもらう立場でいうと、こういう緑の中での猫さんというのは美しい。
自然の中での動物はのびやかで、本来の姿ではあろうと思う。
もうひとつ、自分が完全室内飼いであった理由は、ご近所迷惑になるのを避けたかったからもある。
どこかの庭やプランターでトイレをしたりして、猫が疎まれるかもしれない。
自分はどこで会うどんな猫も好きという質だけれど、世の中は自分と同じではない。
猫好きさんばかりではないから。
ニンゲンが介在した、いやなニュースも見聞きするし、現代日本では、家の中だけで過ごしてもらうのが一番の安全策かと思うのだった。
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いやなことといえば、数年前、猫坊ちゃんが元気だった頃、正月に親戚集団が集まった。
その中の、ある男が、坊ちゃんを突き飛ばしたり、叩いていじめるような態度をとって、怒ったことがある。
しかし、その男は黙ってるだけで謝らなかった。
その男の親たちも黙っているだけで何も言わなかった。
まわりの連中も押し黙ったままで助け船ひとつださない。
馬鹿ほど謝れないし、ときに逆ギレさえするので始末に負えない。
そんなことや、いろいろ長く積もった不快な付き合いが繰り返しあり、その一家とは会うのをやめた。
人生も断捨離したいと思う昨今。
ニンゲンもしがらみを解かれ、外気を吸いに飛び立ちたいと、ときに思うのだった。