黒白猫くんとの再会
保護の話には続きがあった
プロローグとして疥癬の怪我猫くんの保護があったのだが
家猫にするつもりがうまくいかずリリースという結果になり
ぱったり現れなくてとても落胆していた
もう会うこともないんだろうな、と諦めていたところ
5ヶ月ぶりの2023年1月、偶然に塀の上で見かけた
びっくりするくらい肥え太っており
おお、ちゃんとごはんにも困ってないんだな、と安堵もした
そっとその場を離れたのだが、その日を境に彼はなぜか「ごはんくれくれ攻撃」にはいってしまう
冬場は脂肪を蓄えなくてはいけないので食欲旺盛だったのかもしれないけど
なかなかに諦めない姿勢で1週間ばかりわたしは逃げ隠れしていた
心を鬼にして餌付けはするまいと思っていたのだ
いやほんとうにそういうつもりでいたのだが、、、、
また怪我してたよ黒白くん
腰のあたりの毛が大きくむしり取られているのを雨の日に見てしまう
濡れてるわ怪我してるわ
瞬時に、ごはんで栄養つけさせなくては、とスイッチが入る
で、当方は猫に対して元来が大甘ちゃんなので
いろいろどんどんサービスをするわけ
彼としては「おいしいものがざくざくでるぞ」と大喜びである
シフトチェンジが多岐にわたる
1月下旬から栄養補給をはじめ
最初は夕暮れ時にやってくる感じだったのが
朝にシフトチェンジし
またまたなぜかするするっと朝夕の2回シフトに移行した
俺がそう決めたから、という感じで
こちらは言いなりである
しかしそれでは終わらない彼のルール改正
俺的宿泊所に認定する
これを書いている現在2023年3月中旬時点では(気まぐれなのでこれからも変遷すると思うけど)
夜は泊まることにした、とのこと
夜泊まるとそのまま朝ごはん催促するのが便利、という合理的な考えからだと推察
我が家を拠点にする、という感じに
夜静かに過ごしてから6時前に催促
6時に朝ごはんを食べて、ちょっと散歩偵察に行く
40分くらいでパトロール終了
寝る
夕方またパトロールに行く
40分くらいで終了
ごはん
寝る
夜食催促
ボール遊び催促
寝る
というスケジュール
これよく考えると
外猫さんへの栄養補給というより
通い猫というよりは
ただの半外飼いの猫
みたいなライフスタイルなのでは?
生粋の外暮らしの黒白くんは大人でもあるし
人間の生活音のする居間が好きではないようで
さっさと違う部屋に行く
それも座敷の机下とか小暗く寒いところでのびのび寝ていらっしゃる
家庭内野良猫というほどでもないけど
距離はある
レボリューションプラス
これから暑い季節になると、夜なんかは夜風の吹く外よりも屋内のほうが蒸し暑く感じると思うので
きっと家には居着かないとは想像しているが
良質なフードとノミダニ予防はちゃんとやるつもり
3月からレボリューションプラス投与をはじめたのは
昨年の疥癬のトラウマがあり、予防していたほうが実際治療になるよりリーズナブルだと思うのでずっとやり続けようと思っていた
それは黒白くんがまた疥癬とかひどいめにあわないように、と思ってやっていたのだが
まさか家の中に泊まることになるとは想像もしていなかったので
偶然の産物でノミダニ予防しててよかったな、と絨毯のうえで転がる彼を見ながら思うのだった