一期一会の歓楽街猫さん
キンキンに冷えた冬日の翌朝
とてもいい天気で日射しがあたたかい
歓楽街の一角にあるポストに投函しようとして
なにか足元から視線をキャッチする猫レーダー
おお、こんなところで奇遇ですね
お初にお目にかかります、ネコちゃん
警戒しつつも逃げはしない
あたたかいポジションだし こんな狭いところまであいつは踏み込めない、という視線
歓楽街ゆえこのあたりのお店でごはんくれる人とかいるんじゃないかな
だから本気で人から逃げをうつ距離感ではない
ねこちゃ
ねこちゃ
ねこちゃ
ねこちゃ
元気でね元気でね 、と何度も言って別れてきた
車から見ると、そこからゆっくり隣の飲み屋さんの前まで移動していた
飲み屋さんはまだ開かない時間だからね
いつもこういうとき胸が切なくなるのだが
それは人間の勝手な感傷で、なにもしない自分が勝手に切ながっても失礼な気がする
わたしは外猫さんにおやつとかフードの差し入れをすることはない
ただ一度きりの自己満足を与えても、彼女彼らが待ったりしたらそれこそへんな期待をさせるだけさせてがっかりさせるだけで、そういう優しいふりの残酷なことはしたくない
外猫さんは警戒する気持ちが、本にゃんたちを守る大事な心でもあるから
抱っこなどさせないことが正しいのだけれど
抱っこしてそのまま一緒に帰れたらな
ほんとに元気でね、とこちらからお願いするように言うだけ
通り過ぎていくだけの人間である
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